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介護施設で働くライターのブログ

親がアルツハイマーで認知症になったのならまずお金の管理をするべき

図書館で介護の本を読んでました。

とても面白かった。特に2000万あった親の老後の預貯金が、ほとんどタクシー代で使われたって話。

使い込んだのは父親で、ほとんどタクシー代。どこに?それがどこにもいかないのです。

認知症になった父親は、タクシーを呼ぶと助手席に座り、息子や娘の自慢話をします。そうして用もない場所に行き、タクシーで孤独を紛らわすのでした。

「でした」って書くとあっさりしてますが、介護者にとってはエライたいへんだったはず。アテにしていたお金がなくなり、有料老人ホームを使えなくなります。親の介護が始まったら、まずお金の管理をしなければと思いました。

前にも読んだ八万介助の介護漫画でも親の預貯金の管理でエライ苦労してました。90万のランニングマシーンが実家にあって「これでいつでも運動できる!」と嬉しそうに親が言います。もちろん、ランニングなんてできる体ではありません。

今日は休日だったので裁判傍聴(趣味)に行きました。そこでは受け子の裁判が行われてました。オレオレ詐欺の片棒を担いでしまった青年には気の毒ですが、被害者はもっと気の毒です。老後資金を奪い取ってしまったのですからね。でも認知症になると、特殊詐欺を見破るのは難しくなります。それは絶対、どんな人でも。